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2008年03月15日

まとめて三段報告。其の参。

「まとめて三段報告」いよいよ最終報告!
ブログなのに逐次アップせず、「まとめて」などと暴挙に及んでいるわけですが、
最終報告は、初実践の模様を報告したいと思いますGOOD

その前に・・・
白鳥さんインタビューの衝撃を受けて、ラボ内で軌道修正がありました。
音声ガイドにも挑戦したい!という声がフツフツと上がりまして。
やってみよう!ということになりましたピカピカ

現状として、まだ実際に障がいを持つ方をサポートできる力はありません。
当面の目標は、
私たちが気づかずに作っているかもしれない「障壁(バリア)」に気づくこと、
「障壁(バリア)」を取り除くために何ができるかを探すこと、
自分たちが気づき、発見したことを広く世の中に投げかけること
 です。
「障壁(バリア)」を取り除くための実践的な方法を教えてもらったのに、
挑戦しないテはない!!と、受講生の熱い心に火がついてしまったのです。
たしかに、始まったばかりふたばのラボとしては、
「映画もバリアフリーで」という概念を多くの人に伝えること が、今やるべき仕事なんですよね。

それから、これまでは「聴覚障がいの人をサポートする=邦画に字幕をつける」という図式を
思い描いていたのですが、前に当事者と話し合ったときに
あまり邦画へのニーズをキャッチできなかったこともあり、
「邦画」か「洋画」か、という区別は一度とっぱらって考えてみることになりました。

で、ロビン・ウィリアムズ主演/フランシス・フォード・コッポラ監督『ジャック』(1996)を素材に挑戦!
素材選定の基準は、「この作品が好きだー!」という熱烈支持があったから。です。
結果は・・・・
「ダメダメな」と、酷評されてしまいましたうわーん
今回は音声ガイド作りに挑戦したのですが、本当に難しいんですよ!
台本だけ読むと、場面がイメージできてなんとなく情感も伝わるかな?と思えるんですが、
映像と合わせると、セリフはかぶるし説明ばかりになって映画を楽しむどころじゃない!となってしまいます。
そのわりに、映画の中の音を説明できていなかったりタラ~
思わず机に突っ伏してしまいました。。

でも、発見電球も多いのです!
発見、というより見過ごしてきたことを、マジマジと見つめるというか。
例えば、映画にもともと入っている音。
同じ足音でも、ゆっくり歩いているのか、闊歩しているのか、後ずさりしているのか、走っているのか。
走り方は軽快なのか、急いで慌てているのか・・・こうした表現は、映像だけでなく音でも表されています。
すでに音が入っている場面で、「○○は急いで走っている」と説明しても、蛇足ハブになってしまうのです!
それに、カットに込められた意味。
例えば、足元だけを映している場面。
監督は何らかの意図があって、そのカットを選んでいるわけです。

映画の中の音やカット、編集の仕方・・・
ここは脚本講座か!?映画制作講座か!?と思うほど、勉強になります。
映画制作者側は、一つ一つに意味を込めているんですよね。
普段、映画を観るときはそこまで細かく意識せずに、全体的な構成の中で「哀しい」とか「感動的」と感じ取りますが、いざ自分が伝える立場になると、制作者側が込めた意味を一つ一つ読み解いていかなければならないんですよね。
台本作り、実は自分自身が映画を味わうという意味でも、すごくためになります。

というわけで初実践。
散々でしたが、発見とやりがいに溢れたものでした!

次回は、市民大学祭の準備について報告しますね~♪



Posted by ばりあふりー上映ラボ at 20:52│Comments(0)
 
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